2024/01/14 22:19
こんにちは、バンドウです。
2021年初頭から彫刻制作を再開して3年が過ぎました。
今年は積極的に立体作品の販売を考えていますが、
まずは瞑想する干支動物シリーズ「瞑想龍」の販売を開始しましたのでお伝えします。
そもそも、コロナもまだ猛威を振るっていた2022年の初頭に「座禅熊」という彫像を作って自分自身が癒やされたことが発端になっています。立体制作を再開した時点ではぼんやりと抽象的な仏像のようなものをイメージして試作も重ねましたが、以外にも最初に納得がいったのは動物の擬人化という形になりました。これはその年の個展でも手応えがあって、その後も制作を続けています。(現在32体ほど)
昨年の正月にはその展開として「瞑想するうさぎ」の彫刻を年賀状に使用しました。石塑粘土の一点ものです。
この際シリーズ化しようということで、今年は「瞑想する龍」に挑戦しました。
今回からは陶で複数作って販売も、と意気込んで臨んだものの9月から始めていた原型制作が想定外に難航して
結局、焼成完了は年を越してしまいましたが、やっと自分らしさが出て満足しています。
もちろんこのシリーズだけでなく他のスタイルも作っていますが、どれも殺伐とした時代への祈りの気持は込めています。
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以下、制作工程です。
10体を目標に始めましたが、失敗もありますので少し減るとは思います。
1. 原型制作です。
左奥に別な試作が見えていますが、石塑粘土で3種類ほどは試作を重ねました。
龍の猛々しいイメージを覆して、優しさや可愛らしさを出そうという試みです。
2. 原型完成の後は、石膏で型取りを行いました。型を二分割できるように切金というものを入れています。
石膏の一層目をかけたところ。3層ぐらいはかけて強度を出します。
2つに分割した型が出来ました。
3. 型に内側から1cmほどの厚みで粘土を貼り込み、半日ほど乾かして取り出します。
まだ細かな仕上げ作業が必要です。
4. 一つずつ仕上げをしてきれいになりました。
5. 素焼きが完了したところです。
6. ヤスリで表面を整えた後、釉薬をかけて本焼きして完成です。
撮影して、寒中見舞いはがきになりました!
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1/14日現在、4体の「瞑想龍」が販売準備できましたので、是非よろしくお願いいたします!